アウトドア環境で宿泊や行動を行うキャンピングカー宿泊。そのため、事前に気候や気温には万全の対策をしなければいけませんよね。特に、キャンピングカー宿泊で気を付けておきたいのが、冬に発生する可能性のある「爆弾低気圧」です。そこで今回は、爆弾低気圧の定義や発生しやすい季節や状況、どんなリスクがあるのかについて解説します。
爆弾低気圧とは
爆弾低気圧とは、「急速に発達する温帯低気圧」を指します。爆弾低気圧に該当するのは、中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧、と定義されています。
また爆弾低気圧は、気象情報などでは「急速に発達する低気圧」と言い換えるように推奨されています。急速に発達する、とは低気圧の中心気圧が12(24)時間以内で約10(20)hPa以上下がることです。
爆弾低気圧の起きやすい季節とリスク
爆弾低気圧は、日本海の海上では冬や春、本州の東海上では冬に多く発生します。特に、北側には冬の寒気、南側には夏の寒気が残りやすい日本海上では、発生しやすい気象現象と言えるのです。なお、冬から春にかけて吹く強風「春一番」は、爆弾低気圧がもたらします。
爆弾低気圧が発生すると、日本の各地で暴風や豪雨の大荒れの天気となる可能性が高くなります。これに加えて、爆弾低気圧からのびている寒冷前線の後面には強い寒気があり、山の上など標高の高い場所では、春や5月でも急に雪になることが多いです。
爆弾低気圧は予測がしにくい点にも注意
台風は発生すると、進路予想図や暴風域、風速、どのくらいの規模の被害がでるのかなどの予測が発表されます。ところが、爆弾低気圧は発生しても、勢力や暴風域を台風のように予測するのは難しいのです。これは、台風の中心には目があり左右対称であること、さらに台風の中心ほど強風であるという特徴から、ある程度の予測が可能だからです。一方で、爆弾低気圧は勢力が左右非対称であるため、勢力の予測がしにくくなっています。
台風も近年では予想外の規模の被害を出し、予測以外の大災害になることも珍しくありません。これを踏まえて、爆弾低気圧が発生しやすい季節のキャンピングカー宿泊では、気象情報を随時チェックしておくこと、もしも爆弾低気圧の予想が出た場合には、キャンピングカー宿泊の地域が該当しているか、を必ず確認しておくのが重要です。
まとめ キャンピングカー宿泊では爆弾低気圧にも注意!
冬の季節に発生する可能性のある、爆弾低気圧の概要や発生する可能性のあるリスクなどについて解説しました。台風や豪雨などと同じく、爆弾低気圧にもキャンピングカー宿泊では警戒するようにしましょう。